2017年2月9日木曜日

外注化阻止ニュース 第300号

http://www.doro-chiba.org/ga/gaityuuka300.pdf


格差ベア反対の大ペテン!?
スト権投票で大混乱
東労組で何が起きているのか
会社との結託体制は終わった!! 

 「スト権投票」や36協定をめぐって東労組の組織的混乱が深まっています。いったい何が起きているのでしょうか?

スト権投票で大混乱

 昨年末、東労組は「格差ベア反対」を掲げてスト権批准の一票投票を実施しました。しかし投票から1か月が経つというのに、その結果はまったく発表されていません。
 東労組の機関紙『緑の風』は、投票数も公表せず「実質上のスト権確立」という奇妙な表現で報告しています。しかも東労組は2月10日に臨時大会を開き、「大会代議員でスト権批准投票を行う」と言っています。全組合員の一票投票を実施したのであれば必要のない大会です。
 『緑の風』は、「組織強化への課題が不十分だった」「『ストでお客さまに迷惑がかかる』という議論に止まってしまった」と書いています。一部の地方では「×」と書いて投票した者に対する追及行動が始まっています。
 スト権投票に際し、多くの組合員からは「今まで会社の言いなりだったのに今さら何を」「本気で反対するわけでもないのに何がスト権だ」との声があがっています。
 これまで東労組は、業務外注化やライフサイクル制度、人事賃金制度改悪など、すべての施策について会社に協力し、強制出向や駅への配転、成果主義賃金を組合員に強制してきました。

賃金制度改悪の裏切り

 今回の「格差ベア」も、本当に問題なのは2011年に改悪された人事賃金制度です。東労組は、その内容を組合員にまったく知らせずに水面下で協議を進め、合意しました。
 新人事賃金制度で基本給表も廃止となりました。もはや誰がいくらの賃金をもらっているのか分かりません。「係数」「飛び級」「特別加給」など会社のさじ加減でどうにでもなるのです。


 東労組が「格差ベア反対」と言って騒いでいることがいかにペテンなのか。「格差ベア反対」なら、なぜ2011年に裏切り妥結したことを自己批判し、抜本的改善を求めて闘わないのか。
 結局、東労組の迷走は、現場の組合員のためではなく、御用組合の地位を守るためのものでしかないのです。

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