2017年2月3日金曜日

闘いなくして安全なし No.106

https://drive.google.com/file/d/0B6_MNKzi3eCFd1QzTk9WaWVGMTQ/view?usp=sharing


週刊金曜日 “ 長時間の拘束・労働で疲弊する運転士”
ダイ改合理化に反対の声を!

 1月13日付の『週刊金曜日1119号』で、〝西武鉄道「乗務員一同」から告発文書 長時間の拘束・労働で疲弊する運転士〟と題する記事が掲載されました。

乗務員への限界を超えた労働強化

 記事によれば、〈24時間を超える勤務は増える一方〉〈極端な場合、24間以上の拘束時間のうち、約11時間が「ただ働き」〉で、「休憩」時間にも、管理者による指導や報告書作成などが行われているそうです。
 また〈長時間労働な上に仮眠時間の少なさから、いつ事故が起きてもおかしくない状態〉の中で、運転士が意識を失って交代の運転士が到着するまで電車がストップしたり、運転士が救急搬送されて死亡した事例があるとされています。
 しかし会社は「乗務員が自ら勉強している可能性はあるが業務指示はない」という主張で、会社の責任を否定しています。

闘う労働組合こそ必要

 さらに、〈ダイヤ改正するたびに労働条件は悪化する一方〉だったといいます。
 JR東日本においても、会社はダイ改のたびに労働強化を行い続けてきました。
 大型S字行路、5時間半も持ち切りの行路、明けが12時を過ぎる泊行路、4時間ほどしか仮眠がとれない行路……。出勤退勤時間は早朝4時前から深夜1時過ぎまで全部バラバラな上、拘束時間は平均で10時間近く。
 その中で、乗務できない病気になってしまった人が何人も出ているのが実態です。
 しかし、JRは自らの責任逃れのため、乗務員個人に全ての責任を転嫁しようとしてきました。そして、「背面監視」などで乗務員への締め付けを徹底して強化しています。最大の原因が、会社の進めるダイ改合理化と乗務員への労働強化にあるにも関わらずです。
 告発文書では、西武鉄道の組合は〈一般労働者が守られるような組合ではなく、会社側や管理職が優遇される御用組合〉で、労働条件などの改善を訴えても、〈「意見として受け取ります」などの返答だけ〉とされています。
 現場労働者のために闘う労働組合こそ必要です。動労千葉とともに3月ダイ改合理化・乗務員への労働強化反対の声をあげよう。

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